テーラー という 仕事

洋服屋は『福を売る商売』と宣伝文句では言います。

 お客様と着る時の事を想定しながら対話(ビスポーク)し、
着用シーン・お好み・気持ちなどを配慮し つくり上げていく
出来上がった服が良ければ、
着ていて気分が高まる・落ち着く…など、
気持ちの良い場を提供できるのではと思っています

 先日、あるテーラーさんからこういうお話をお聞きしました
私はテーラーが好きです
生まれ変わっても、やはりこの仕事をしたい
 お客様の体をじかに計らせていただく、
また、家のプライベートな部屋まで上がらせていただき、
洋服箪笥の中まで見せていただく
こんな親密に接する仕事は他には無いのではと言われていました

確かにお医者さんや昔の三河屋さん?(お米屋さん)は
部分的にはあるかも知れないけれども、
今の普通の商売の中では唯一かもしれない

それにお客様が服を作るタイミングを考えれば、
・本人の気分の良い時
・仕事などが上手く行っている時
・何かの転機で気持ちを高めていっている時
・・・など、ほとんどがお客様が
《良い波動を持っている時》 と言える
こんなタイミングでお会いさせていただけると言う事は、
テーラーとは素晴らしい仕事ではないかと思います

福を売る・・というより、
福をいただいているのはテーラーの方かもしれない

ただの商売としてではなく、
この道を選び、こういう場を与えられた立場に感謝し、
いかにお客様に喜んでいただけるかを考え、精進したいと思います

※思うままの言葉でまとまっていないかもしれません
最後までご清聴有難うございました
                                                                 大西

| 文化 | 17:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
マイスターファクトリー=もの作り



平岩です。

今はもの作りと云っても多種多様で
オーダーと同じように百人百様です。

昨秋、開校したマイスターファクトリー=以後、スクールも
来月で1年目が終了し、10月から新たなカリキュラムがスタートします。

1年前、講師たちはスクールの主旨、目的を的確に捉え
スクール独自のカリキュラム作成にあたり、同業テーラーが集い
服作りにおいて、互いに最善の方法を考え、
裁縫や文化など考えられるカリキュラムを円滑に進める為の
コミュニケーションを図り、準備をしてきました。

群れないテーラーが刺激し合い、認め合い、高め合う。
貴重な準備期間でもありました。

開校後もカリキュラムが進むにつれ、専門性が高まると
講師、生徒共に問題点を共有し、考え、意識を高める工程は
スクールそのものの成長過程にも見えます。

10月から生徒たちは、教室を出て
研修先で実地の経営や作業を学ぶ事になります。

受け入れる店舗や工房では
各所に応じて、弟子のような立場になるかもしれません。
様々な経験を経て、生の現場を体で覚え、吸収して行くでしょう。
生徒たちがどのように成長するのか、、今から1年後が楽しみです。

画像の左は、先日、スクールを見学された
パリのスマルトでチーフカッターをされている鈴木健次郎氏です。
| 文化 | 16:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
個人レポート

 西部技団紳士服技術ゼミナール 個人レポート

技術ゼミナールの作品はどれも、モデルの体型にフィットし、仕立ても良く、完成された作品が出品されていました。
ただ現在のトレンドとは違った視点で技術を競っている感じがして、着てみたいと思える服が余りありませんでした。

今テーラーの業界には、若い力が必要なのだと思います、
注文された服を体型に合わせて完璧に作る事は、非常に大事な事だと思うのですが
それ以外にトレンドの提案や、生活スタイル迄を含めたコーディネートの提案が必要になっていると思います。

アパレルの販売スタイルも、服を中心にしたものから、趣味性の物
を掘り起こす形で成功したアイテムが売上を伸ばしています。
例えばゴルフ、ジョギングウエアーや自転車のファッション等がそれにあたります。

生活を楽しむ為の場面とそのフアッションを作りだして提案しなければ
人と服がますます離れて行くのではないでしょうか?
これらを考えながら、若い世代が様々な行動を起こしていく事が重要だと思います。

松村

| 業界 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
もったいない
 「もったいない」と云う言葉が、国際的になって
日本の昔の文化を見直す一助にもなっていると思います。

でも昔の日本は、ものが無かったんだろうと思います。
だから、物を大切に、、当たり前の事として。

それが、国際的な文化交流の中からピックアップされて
もののない国の思想として取りこまれています。

、、何が言いたいというと、
ものではなく、文化、技術がもったいない。

私たち、テーラーの仕事は接客に始まり、その対応術、
対話の中から顧客の好みはもちろんのこと、
顧客の気づいていない、かゆい所に手が届く気配り、配慮が着る服に生かされる仕立。

それはパターンの一つのカーブに始まり、イセやクセ取りで目に見える形へと昇華します。
仮縫いで、その都度、変化した体型や服地の質に合わせた調整を行い、
その後、仮縫いを全てほどき、補正し、顧客の好みに合わせた付属を揃える。

本縫いに至っては、針の持ち方から、
その工程が文化そのものであり、絶えてしまえば、それまで。

各業界で職人さんの若返りが試みられ、私たちも遅れじと一歩、踏み出したところ。
商売も大事であり、技術も大事、服地など素材も大事。
恵まれた時代こそ、本当にもったいない。

平岩

| - | 11:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
ワクワク


今年の抱負でもありました「ワクワクする服作り」で、パンツのオーダー以外に
服をよみがえらせるお直しという、とても難しく奥深い分野にチャレンジしはじめました。

サイズ直し等はもちろん、デザインやシルエットをチェンジしたり、つい先日も
30年以上前のランバンのワンピースを、服もお客様も美しく歳をかさねた今、着られるスタイルに
直して欲しいとの依頼をいただきました。

そのワンピースはシルクでたっぷりしたデザインでしたので、肩幅、袖幅、身幅、スカートプリーツ
の分量を減らして、着丈もカット・・・とあらゆるパーツをスッキリとさせることにしたのですが、
ピン打ちをさせていただいていると、そのワンピースを久しぶりにお召しになったお客様の表情が
キラキラしていくように見えました。

30年前のご自身の洋服がこの夏によみがえることへのワクワク感が私達にも伝わり、
また、ワンピースからも、久しぶりに袖を通され生き返ったように見えました。

洋服のパワーを感じ、その大切な洋服を直させていただけることに
心地よい緊張感と職人魂(?)がメキメキ熱くなりました。


| プライベート | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
パリからの風
こんにちは、柳瀬です。 
今年は大阪に、パリから風が吹きます!
1回目の仮縫補正後の衣装が、パリから戻ってきました。

舞台で着て頂く衣装の製作を
BCAの有志たちで担当する事が決まって、
今年の1月の渡欧の際に、パリで打ち合わせをしてきました。

演奏者のお2人と一緒にイメージを決め、着用感を含め、
その場でデザイン画を描き、日本に持ち帰って作業が続いています。

BCAのメンバーには、紳士服の領域だけではなく、
こんな取り組みも出来るメンバーが集まっているからこそ実現した
今回の 『パリ⇔日本』の物作りに、僕自身も、凄くワクワクさせてもらっています。
| 技術 | 15:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
目指す物
 

先日、大手スポーツウエアメーカーの展示会に行ってきました。

そこでは、温度を感じて見えない位小さな口が開いて呼吸する繊維とか、自らが温度調整する繊維とか、ストレッチ性があり湿気は逃がすが風は通さない繊維、などを使って、すごく機能的で低価格のスポーツウエアーや、カジュアル衣料が展示されていました。

 

1着のロットが2000~4000着という商品を、大資本のメーカーが作るとここまでリーズナブルで、高機能な物が出来るものだと感心すると同時に、ユ00ロの服を思い出しました、シンプルなデザインで、機能的で価格が安い!テーラーの物作りとは、対極に位置する様な考え方ですが、今後リクルートスーツやフォーマールスーツにも進出してくれば、ユOOロ世代の今の若者が、将来オーダーに足を踏み入れるのでしょうか?

 

これからのテーラーの生きる道は、今まで同様に大規模な量産では表現できない、より「個」を対象にしたオリジナリティーの追求と、これからの顧客になりうる若者に効果的にアピールする為の研究や活動が非常に大事になると思います。どちらも一人で進めていくには難しいことですが、同じ考えの者同士が集まり地道に活動を続けることで前進して行けると思います。

 

松村

| 業界 | 19:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
ファッションはオリジナリティーも大切!

  先日、『個性的な服を成人式に着たい』とオーダーがあった。

お客様のイメージをお聞きしながら、
茶系のチェックの生地で三ッ揃えでつくる事と成った。

 デザインを決めて行き、
上着はシングルブレスト・3個ボタン・チェンジポケット付、
ベストは普通の衿無しの4個ポケット、
ズボンは【ニッカポッカ】にしたいとお聞きした。

 ご存知の通りニッカポッカは英国でハンティングをする時に使われるもので、
乗馬やゴルフズボンとして使われる・・・正にアウトドア用の服である。

 ニッカポッカを穿く装いといえば、
エルボーパッチやガンパッチ付きの上着や、
サスペンダーで吊っただぶだぶのズボンが頭に浮かぶ。

 実際、お客様の着用時は室内が主になると想定される。
これを着たいというお客様の要望に添う為、色々と調整した。
 上着のパッチ類は無しでセンターベント・
ズボンはベルトループ付で、裾のタブリが出るようにしながら、
仮縫いで2度確認して頂き、モモから膝をある程度フィットさせた。
ボタンも黒のサキソニー生地を被せた包み釦となった。

 オリジナリティー溢れる良い服が出来上がったと思う
これこそオーダー服らしい逸品といえる

 作り手として色んなアイテムの歴史・背景などの知識は必要である。
しかし通例ばかりに捕われない様にしないといけないなと改めて思った。
正式な装い時のフォーマルな服は別として、
 新しいファッションは現状の皆と違うものが、「アッッそれ良いな!」という事で、
受け入れられたものに違いないのだから。


〜  つたない文章におつきあい いただき、有難うございました  〜 大 西 〜

| 文化 | 17:51 | comments(1) | trackbacks(0) |
テーラー今昔

平岩です。

昔も今も、色んなオーダーを受けています。
それこそ、縫える服なら何でも!

十数年前、和服のコートは、
すでに和服の職人さんがおられず、オーダーを受けたり。

最近はウェヴが広まり、様々なニーズが生まれてきているようで
スーツだけでなく、既製品にないものも、、

お客様が自分で、生地となる素材とアイデアを用意され、、
例えば、衣料用のファーであったり、
着古した服でも、自分用にデザインをアレンジしてオーダーしてみたり。

作業工程は、通常とは違う手間暇が必要ですが、
服そのものへの色んな愛着がベースになって、作る側も楽しんで作業が進みます。
テーラーとして、お客様の思いの実現に携われる喜びは格別です。



| 業界 | 11:21 | comments(1) | trackbacks(0) |
2010Pittiから



















 吉田です。

 2010Pittiから一枚。

 来場者の服のトーンが暗いと感じる中、
彼らはやってくれました。
思わず笑みがこぼれ、楽しい気分になります。


 
| 業界 | 00:09 | comments(1) | trackbacks(0) |